チャイナプロジェクトの樋笠です。注目される木寺中国大使のインタビュー記事を引用します。(時事ドットコムより)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201212/2012120700823&rel=y&g=pol
木寺昌人新中国大使は7日、今月下旬の北京赴任を前に、時事通信のインタビューに応じ、沖縄県・尖閣諸島をめぐり悪化している日中関係の改善に全力を尽くす考えを強調した。特に、経済面での関係改善の必要性を指摘し、「地道な外交努力」を続ける姿勢を示した。要旨は次の通り。
-赴任に当たっての決意は。
今の日中関係は難しい。尖閣をめぐり、政治関係が冷えて、経済関係も冷えている。経済関係を良くすることが、日中双方の国や国民にとって利益となることを説明したい。文化や学術などさまざまな交流を後押ししたい。
-双方の国民感情が悪化している。
非常に残念だ。日本は中国と何千年もの関係を持っている。隣国との良い関係を発展させていくことが、自分たちにとっても良いとの認識がお互いに広がっていけばいいと思う。
-尖閣国有化に中国は猛反発したが、国有化の経緯や手続きに反省すべきことはないか。
尖閣について、長期的に平穏で安定した維持管理を可能にするため、所有権の移転を図った。所有権の移転が、中国との関係で問題を引き起こすべきものではないと考えている。中国には事前に、丁寧に説明をしたと理解している。
-中国の新指導部発足は、関係改善の契機になるか。
年が明けて、実際人事の交代が行われ、外交面でも政策が出て来る。その辺をよく見極めたい。基本的には、中国も近隣諸国との友好な関係を進めていくと思う。そういう中で、いい方向の出口が出て来ればいい。
-自民党の安倍晋三総裁は中国に厳しい立場だ。衆院選の結果は日中関係に影響するか。
どのような内閣になっても、オールジャパンで中国との外交を進めていく。そういう中で事態打開に向けた方策が出て来ることを期待したい。
-外交官として心掛けていることは。
外交の仕事でマジックやミラクルはない。地道な努力が大事だと思っている。
◇木寺昌人氏の略歴
木寺 昌人氏(きてら・まさと)東大法卒。76年外務省に入り、国際協力局長、官房長を経て12年9月官房副長官補。60歳。東京都出身。(2012/12/07)
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