2012年12月19日水曜日

40%のマンションで表札なし(NHKニュース)


チャイナプロジェクトの樋笠です。先日たまたま見た「表札」のニュース。中国とは関係ない話ですが、弊社は表札の通販ショップを経営している社長にお世話になっていますのでちょっと気になりました。

確かに、一人暮らしの女性など不安に思う方もいるかもしれません。ただ郵便物の誤配やご近所とのコミュニティ意識が希薄になるような問題点もあるとのこと。

私は正直なところ、表札がない部屋が多いマンションは荒れたイメージがします。きちんと表札を掲げている部屋が多いマンションのほうが、管理がきちんとされているイメージが強くしますので、犯罪防止にはかえってプラスになると感じました。


犯罪への不安 40%のマンションで表札なし

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121217/t10014252721000.html
12月17日 22時24分


犯罪に巻き込まれることなどを恐れて、玄関に表札を出していない部屋が全体の半数程度か、それ以上あるというマンションが40%近くに上っているという調査結果がまとまりました。

この調査は、マンションの管理組合などでつくる研究会が、今年7月から10月にかけて行い、全国のおよそ600のマンションについて調べました。

それによりますと、玄関に表札を出していない部屋が「半数程度」というマンションが13%、「3分の2程度」が9%、「ほとんど出していない」が15%で、「表札を出していない部屋が半数程度かそれ以上ある」というマンションは全体の40%近くになりました。

表札を出していない理由を聞いたところ、「犯罪などに利用されるのが不安」が35%と最も多く、次いで「周りの人が出していない」が19%、「面倒で何となく」が18%などとなっています。

同じように、郵便受けについても名前を表示していない部屋が半数程度か、それ以上あるというマンションが30%以上あり、理由のトップは「犯罪への不安」でした。
一方、表札を出していないことで「荷物や郵便の誤配が多い」、「誰が住んでいるのか分からず不安」、「届け物やあいさつに行きづらい」といった課題があることも分かりました。

調査にあたったマンション管理士の廣田信子さんは「不安な気持ちも分かり、表札を出すことを強制できないので難しい問題だと思います。ただ、マンションの住民どうしが交流する機会を作っていけば、表札も出しやすくなるし、表札を出すことでコミュニティも築きやすくなると思います」と話していました。



2012年12月12日水曜日

日中関係改善へ「地道に努力」  木寺新中国大使インタビュー


チャイナプロジェクトの樋笠です。注目される木寺中国大使のインタビュー記事を引用します。(時事ドットコムより)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201212/2012120700823&rel=y&g=pol
 
木寺昌人新中国大使は7日、今月下旬の北京赴任を前に、時事通信のインタビューに応じ、沖縄県・尖閣諸島をめぐり悪化している日中関係の改善に全力を尽くす考えを強調した。特に、経済面での関係改善の必要性を指摘し、「地道な外交努力」を続ける姿勢を示した。要旨は次の通り。
 
 -赴任に当たっての決意は。
 
 今の日中関係は難しい。尖閣をめぐり、政治関係が冷えて、経済関係も冷えている。経済関係を良くすることが、日中双方の国や国民にとって利益となることを説明したい。文化や学術などさまざまな交流を後押ししたい。
 
 -双方の国民感情が悪化している。
 
 非常に残念だ。日本は中国と何千年もの関係を持っている。隣国との良い関係を発展させていくことが、自分たちにとっても良いとの認識がお互いに広がっていけばいいと思う。
 
 -尖閣国有化に中国は猛反発したが、国有化の経緯や手続きに反省すべきことはないか。
 
 尖閣について、長期的に平穏で安定した維持管理を可能にするため、所有権の移転を図った。所有権の移転が、中国との関係で問題を引き起こすべきものではないと考えている。中国には事前に、丁寧に説明をしたと理解している。
 
 -中国の新指導部発足は、関係改善の契機になるか。
 年が明けて、実際人事の交代が行われ、外交面でも政策が出て来る。その辺をよく見極めたい。基本的には、中国も近隣諸国との友好な関係を進めていくと思う。そういう中で、いい方向の出口が出て来ればいい。
 
 -自民党の安倍晋三総裁は中国に厳しい立場だ。衆院選の結果は日中関係に影響するか。
 
 どのような内閣になっても、オールジャパンで中国との外交を進めていく。そういう中で事態打開に向けた方策が出て来ることを期待したい。
 -外交官として心掛けていることは。
 外交の仕事でマジックやミラクルはない。地道な努力が大事だと思っている。
 

 
◇木寺昌人氏の略歴
 木寺 昌人氏(きてら・まさと)東大法卒。76年外務省に入り、国際協力局長、官房長を経て12年9月官房副長官補。60歳。東京都出身。(2012/12/07)
 

2012年12月11日火曜日

「中日技術産業信息網」 人民網と日経BP社、共同でサイトを開設


チャイナプロジェクトの樋笠です。人民網と日経BP社が共同で情報サイトを開設するというニュースです。日経BP社が中国語サイトへコンテンツ提供する形になりますので、中国において日本の産業・技術動向に関するニュースがより広がりやすくなると思います。
 
 
人民網と日経BP社、共同で技術産業情報サイトを開設
 
 人民網股フェン公司と株式会社日経BPが共同で開設した中国語情報サイト「中日技術産業信息網」は、10月25日に開通後、約1カ月間にわたる試運営を経てこのほど正式な普及段階に入った。両社が共同でウェブサイトを開設するのはこれが初となる。同サイトは専門的な情報サイトであり、中国と日本および世界各国・地域の最新の技術・産業・ビジネス情報を読者に提供する。人民網がサイト運営を担当し、日経BP社が全てのコンテンツを提供する。人民網が10日に伝えた。


 

http://finance.people.com.cn/n/2012/1009/c348883-19207277.html

 1カ月にわたる試運営期間中、「中日技術産業信息網」には多くの読者がアクセスした。特にパソコンやデジカメ、最新家電に関するB2Cの内容にアクセスが集中したほか、産業の動向や最新のエネルギー、環境、自動車、電子・半導体に関するB2Bの内容も注目を集め、高評価を得た。人民網は今後も日経BPとの提携を深め、オンラインからオフラインへと業務の幅を広げていく構えだ。
 
 
 「中日技術産業信息網」には、(1)産業/経営(2)エネルギー/環境(3)機械/自動車(4)デジタル/IT(5)電子/半導体(6)工業設計----の6つのコーナーが設けられている。記事の内容は、日経BP社の中国語ニュースサイト「日経技術在線!」、「日経能源環境網」の一部内容のほか、日経BP社が有するビジネス、IT、建築、医療、ファッションなどのニュースリソースの中から、中国人読者のニーズに合うものをピックアップし、人民網のプラットフォームを通じて中国人読者に伝えている。
 
1969年に設立された日経BP社は日本経済新聞社グループの子会社で、ビジネス、技術、生活などを扱う出版社としては日本最大。雑誌や書籍の出版のほか、ネットメディアを通じた情報発信、各種展示会の開催などを手がけており、発行雑誌は38誌、運営サイトは17サイトに上る。年に400冊以上の書籍を出版しているほか、展示会を年に十数回、シンポジウムを数百回開催。傘下には調査・コンサルティング会社も数社抱え、メディアの強みを生かした多種多様なサービスを展開している。
 
 日経BP社の報道のユニークさは、電子機械技術者や情報処理技術者、一級建築士など有資格者を含む専門記者による「スタッフライター制度」にある。専門記者が直接、専門記者だからこそ知り得る情報源に取材し、ニュース・コラム・評論を執筆することで、速報性を保ちながら、専門性の高いコンテンツを確保している。
 
 日経BP社は日本の各メディアの中で率先して中国に目をむけ、1999年には日本で初めて中国語で電子・機械・IT分野の専門的なビジネス・技術情報を提供するニュースサイト「日経技術在線!」を開設した。2011年にはエネルギー・環境問題の深刻化を受け、第2の中国語サイト「日経能源環境網」を開設。エネルギー・環境・新エネルギー車などの分野に焦点を絞り、情報を提供している。
 
http://j.people.com.cn/94476/8053922.html
人民網日本株式会社 Dec 11 2012
 

2012年12月7日金曜日

日本芸術家のグループ展「平行的極東世界」、四川省成都で開催

 
チャイナプロジェクトの樋笠です。四川省成都で日本の現代芸術家のグループ展が開幕したというニュースです。この記事で金島さんが語っているように、成都には歴史と文化とアートを感じされる雰囲気がありますね。まだまだ日本には広く知られていない成都ですが、国際都市としてきわめて大きな潜在力と魅力をもっていると思います。

 
日本芸術家のグループ展「平行的極東世界」、成都で開催
 
 アジアで活躍する日本の現代芸術家8人によるグループ展「平行的極東世界(パラレル・ファーイースト・ワールド)」展」が1日、中国四川省成都市のA4現代アートセンターで開幕した。中国の西南地区で本格的なアジア現代アート国際グループ展が開催されるのは初めて。展覧会の開幕前、キュレーターを務める金島隆弘氏を取材した。「華西都市報」が伝えた。
 
「平行的極東世界展」のキュレーター、金島隆弘氏。アートフェア東京のエグゼクティブ・ディレクターも務める。

 
■中国語を語る
 
 金島氏は2004年、北京の798芸術区にある画廊で働くため中国にやって来た。中国に来た当初は、「こんにちは」、「ありがとう」といった基本的な中国語すら話せなかったが、3カ月の語学研修クラスに通ってからは、中国人と交流するようになった。4年の北京生活では、標準的な中国語が話せるようになっただけでなく、数多くの中国人芸術家とも知り合った。これは金島氏の後の仕事に非常に大きな助けとなった。

 
■パラレルを語る
 
 「アジア文化は和して同ぜず」と語る金島氏。今回のグループ展は主に日本文化の多様性を反映させたという。名和晃平氏の「Direction(ダイレクション)」シリーズは、斜めにしたキャンバスに絵具をゆっくりと垂らし込み、自重のみでストライプを描いた新作ペインティング作品で、強烈な視覚的インパクトがある。日本の伝統的な昔話をテーマにすることが得意な平良美樹は書の伝統を用いて立体作品を制作した。
 
 「それぞれの芸術家は違った作品や表現形式を通し、異なる世界を展示する。それが一緒に合わさることで我々それぞれが見ているパラレルの世界が形成される」。金島氏の目には、アジア文化はまさに「和して同ぜず」の芸術グループとして映っている。
 
 
■成都を語る
 
 アジアアートグループ展の開催地に成都を選んだのは、条件に恵まれたこの地特有のアートの雰囲気を気に入ったからだという。「成都では未来の可能性を見ることができる」と金島氏。
 
 成都が持つ悠久の歴史と伝統文化は金島氏に深い印象を与えた。金島氏の言葉を借りれば、成都は「文化的な感覚にあふれた都市」という。「中国の多くの都市に行ったことがあるが、どこの都市のリズムも速すぎて、基本的に芸術を味わう余裕がない。大都市に至っては、アート市場はすでに飽和状態で、さらなる飛躍は難しい。一方、成都の雰囲気はアートにぴったり。この都市は許容性が高く、異なるアート形態への理解や受容程度がほかの都市よりもずっと高い」。
 

 「人民網日本語版」2012年12月6日
http://j.people.com.cn/94473/8048605.html
 
 

2012年12月1日土曜日

中国銀聯、海外展開加速に向け新部門創設


チャイナプロジェクトの樋笠です。日本でもその存在感を増している「銀聯」。すでに三井住友カード、三菱UFJニコス、JCBなどと提携しており、使用可能な国内主要ATMも広がっています。その中国銀聯が、海外事業展開をさらに加速させているというニュース記事です。
 
 
中国銀聯、海外展開加速に向け新部門創設
 
[上海 30日 ロイター] 決済サービス運営の中国銀聯(チャイナ・ユニオンペイ)が、国外での事業展開加速に向け国際部門を立ち上げた。米ビザやマスターカードとの競争が激化する可能性がある。


 
銀聯は自社カードの使える小売店などに加え、銀聯ブランドのカードを発行する提携金融機関を海外で増やす方針。こうした取り組みは自社の事業拡大につながるほか、旅行者にとって有益となり、国際的な通貨としての人民元の利用を促すことにもなる。
 
銀聯は国外での自社カード普及に向け、英HSBCホールディングスやナショナル・オーストラリア銀行(NAB)と既に提携関係を結んでいる。
 
http://jp.reuters.com/article/jpchina/idJPTJE8AT00P20121130